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新しい住まい。なのに懐かしいのはなぜ? Oさん一家は、昨年の12月にこの家を新築したばかり。けれどお邪魔すると、新築の家ならではの“新しさ”だけでなく、どことなく温かみや懐かしささえ感じます。それは床や天井に使われた無垢のパイン材や、壁に塗られた珪藻土(けいそうど)が醸し出す空気感…?
いえ、それだけではないようです。話をうかがうと、今回の新築を機に取り壊した築36年の実家の古材を随所に取り入れたとのこと。 「LDKと和室を仕切る戸には雪見障子を使いました。仏壇の扉にも襖(ふすま)の一部を再利用しているんですよ。前の家の古材や家具を新しい家に取り入れるのは、新築する際の大切な条件の一つだったんです。和室に置かれた桐の水屋箪笥は、敷地内にあった小屋の物置から見つけたんです。祖母の嫁入り道具なので70年以上前のものですが、状態は良かったので染み抜きし、甦らせました」。 箪笥は生きてきた年月を表すような深い色合いです。「この箪笥を置くために、和室の窓枠の位置も変更したんですよ」と奥様。Oさん宅を包む温かな空気は、古き良きものを大切にする想いと歴史が生み出しているようです。 |
![]() 白い壁に黒瓦が印象的。外観のイメージは“日本のお城” |
![]() LDKと和室を仕切る戸には、以前の家で使われていた雪見障子を再利用。 |
![]() 白で統一されたキッチン。食器棚は一般的に奥行き45cmですが、大型のオーブンレンジが収まるように奥行きを50cmに。 |
自分たちの家づくり。だから、自らも提案、参加! Oさん宅は注文住宅ですが、古材の利用、照明の選択、建具金具などの小物をアンティーク調に統一したり…とすべてに“自分たちらしさ”を取り入れています。
「せっかくの家づくりなので、すべてプロにお任せするだけでなく、自分たちも一緒に楽しんでつくっていきたいと思って。照明器具や設備器具は自らホームセンターやインテリアショップを見て回り、手配したんです。イメージに合った空間になるよう、自ら手を加えたものもあります。そうやって、プロの方に混ざって一緒につくり上げてきました」。 納得のいかないときは立ち止まり、その都度答えを探しながら完成にこぎつけたそう。しかも、以前の家と近かったこともあり、二日に一回は現場に通ったのだとか。 「図面上だけではイメージしづらい部分も、現場に何度も足を運ぶことで見えてくることがあって。実際に見て感じることは大切ですね」とご主人。 |
![]() 西側と南側に大きな開口部っを設けたリビング。やわらかな陽差しと自然の風が通り抜け、ゆったりした心地良い時間が流れます。 |